『融資決定までの流れ』ご存知ですか?

みなさんは融資決定のプロセスってご存知ですか?

金融機関に融資を申し込んだけど、中々回答がもらえず、じれったい思いをした経験のある方も多いと思います。

私も今回初めて詳しくお聞きすることができましたのでみなさんにシェアしたいと思います。

〇融資申し込みから決裁までの一般的な流れ
・新規融資の申し込みを受けたら、決算情報や基本情報等をシステムに登録します。決算書情報の登録などはセンターで集中的に行っている場合が多く、この場合、決算書を社内郵便でやり取りしますので、登録するだけで3日ぐらいかかってしまいます。

・決算書情報の登録が完了したら、財務分析資料をシステムから打ち出して決算分析を行います。決算分析は実作業だけで半日以上かかります。また、決算内容について、必ず不明な点が出ますので、社長様に質問をしますが、「税理士に聞かないと分からない。」といった内容のものが多いため、回答を得られるのに数日、長い場合は数週間を要します。

・財務分析の結果が良ければ、いよいよ稟議書の作成に取り掛かります。案件のボリュームにもよりますが、稟議書作成の実作業も半日以上はかかります。

・担当者が作成した稟議書は、代理→次長→副支店長→支店長といった順番で決裁されていきます。本部審査案件の場合は、支店長からさらに本部の審査役に回ります。物理的には、1日2日あれば決裁できそうですが、大抵の場合、誰かが外出していたり、他にも優先すべき事項があったりしますので、実際は数日かかります。もちろん途中で差し戻されることもあり、そうなれば修正する時間と再度回覧する時間がさらにかかります。

登録に3日、財務分析に3日、稟議書作成に3日、回覧に3日かかったとして12日です。金融機関の営業日数は1か月で約22日程度しかありませんので、担当者が複数の案件を抱えていたり、質問のやり取りに手間取った場合、簡単に1か月が過ぎてしまいます。

融資の申し込みから決裁までに、それなりの時間を要することを見越して、申し込みは余裕を持って行いましょう。また、質問に対する回答は、少しでも早く行うことが、融資をスムーズに進めるコツになりますので覚えておきましょう♪

bank-e1409386518743

投稿者:

bridge_master

大田区蒲田にて経営者の夢を実現する中小企業支援と家族の思いをつなげる相続支援を行っている税理士事務所です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です