「未来の説明」をしていますか?

先日のご相談事例です。日本政策金融公庫より創業融資を受けている創業2期目の事業者の方より、「後3か月ほどで資金が枯渇するため新たな融資を受けたい。」というご相談をお受けしました。

話を良くお聞きすると、創業融資を受けたときから事業内容が進化しており、当初は国内だけの販売を想定していたが、海外での需要も見込まれることが判明し、海外展開も視野に入れて活動を開始しているとのことです。具体的に営業が進捗している案件もあり、数か月内に1,000万円程度の海外売上も見込んでいます。

しかし、現状の試算表を確認したところ、売上高はそれなりに上がっていますが、まだ創業赤字からは脱却できていない状況です。

私からは、「足元の業績が赤字であるため新規融資は簡単ではないが、具体的な売上も見込まれていることから、日本政策金融公庫の海外展開融資を申し込んではどうか。」と提案しました。

しかし、社長によると、既に日本政策金融公庫には事前打診済みであり、現在回答を待っている段階とのことでした。

日本政策金融公庫に提出した資料について聞いてみると、公庫の担当者より「決算書はいただいているので試算表だけ送ってください。」と言われたため、試算表のみを提出したとの回答が返ってきました。

日本政策金融公庫から依頼された資料は確かに試算表だけですので何も間違ってはいませんが、既に提出済みの赤字の決算書と、今回提出した赤字の試算表で事前審査を依頼しても、良い回答がもらえるはずはありません。絶対に補足説明が必要です。

金融機関が過去の実績を重視するのは間違いありませんが、決して未来を見ていない訳ではありません。

具体的な売上の見込み等がある場合は好意的に受け止めてもらえます。しかし、過去の実績は財務諸表で分かりますが、未来のことはこちらから説明しなければ金融機関は知る由もありません。

過去の財務内容で評価できる点がないならば、それ以外の評価できるポイントがなければ審査に通る可能性は殆どありません。
試算表を送ってくれという指示に素直に従うのではなく、直接お会いして経営計画等を提示しながら「未来の説明」をしっかり行いましょう♪

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『繁盛貧乏に陥らないために…』

台風が心配ですね、今日は早く帰りましょう(^▽^;)

先日研修した内容をシェアします。自戒の念を込めてみなさんにお伝えします!

『繁盛貧乏に陥らないために…』
 …忙しいけど儲からない5つの理由!

■収益と忙しさの状態で会社を4つに分類すると以下になります。

1.繁盛高収益企業…
「当社は忙しいです。故に大変儲かっています。」
2.閑散貧乏企業…
「当社は暇です。故に儲かっていません。」

上記の二つは納得できます。また、

3.閑散高収益企業…
「当社は多忙ではありませんが、それでもしっかり利益を
出しています。」

一方、

4.繁盛貧乏企業…
「当社は超多忙ですが、利益はありません。」

■繁盛貧乏企業にならないように、また、そうであるならば抜け出すための方法を考えてみましょう。

繁盛貧乏に陥る会社には概ね共通点があります。

◆理由1:
価格(安売り)を売るための道具として安易に利用する。

事業は、その商品やサービス内容、ブランドで競合と戦っていかねばなりません。そのサービス内容やブランドを磨かずに、その不足分を価格で補おうとする行為は命取りです。
価格は売るための道具ではありません。この認識と決意が必要です。
売るための道具として安易に低価格を訴求していると、繁盛貧乏に陥ります。

⇒価格(安売り)を売るための道具として安易に利用しない!

◆理由2:
閑散であることに耐えられない。売上至上主義に陥る。

とにかく売上が欲しい、間違えではありませんが、売上の総額だけを追いかけると、利益の概念が希薄になります。
売上だけを求めずに、利益を同時に追いかけてください。

⇒売上至上主義に陥らない!。

◆理由3:心から利益を求めていない。

節税指向を過度に持ち合わせている社長も少なくありません。
税金は、利益に係数を乗じた金額です。節税の行きつくところは利益を出さないことです。心から利益を求めない事業体が高収益を上げることはありません。
※でも、できる節税は当然しっかり行いましょう。

⇒利益を心の底から求めよ!

◆理由4:ビジネスモデルが疲弊している。事業領域が悪い。

「貴社は、類似の他社と何が違いますか?」この質問に対して、明確な解を提供できない会社は絶対に儲かりません。
この解を顧客に提供し続けること、そのために商品やサービス内容、ブランド等を徹底的に磨きましょう。

⇒どこにでもある事業は通用しない時代です。上手く行っても繁盛貧乏です。     他にない何かを創り上げよう!

◆理由5:客層が悪い。(生きる世界が悪い。)

世の中は原因と結果、因果の関係が明確に成立しています。良い会社には良い顧客が、そうでない会社にはそうでない顧客が、逆に、良い顧客は良い会社を、そうでない顧客はそうでない会社を選びます。
鶏と卵…どっちが先かの議論に終着しますが、価格(安売り)を売るための道具として安易に利用すると、それに乗っかって、他者の価値を認めない顧客が訪れるようになります。いかがでしょうか?

⇒良い会社(事業)を作って良い顧客とお付合いをしよう!

忙しいのに儲からない「繁盛貧乏」の状態は、会社を根底から疲弊させてしまいます。この状態を継続すると、知恵を生む気力を奪い去ってしまいます。最終的に市場から退場する会社の多くはこのパターンです。

1.価格(安売り)を売るための道具として安易に利用しない
2.売上至上主義に陥らない!
3.利益を心の底から求めよ!
4.他にない何かを創り上げよう!
5.良い会社(事業)を作って良い顧客とお付合いしよう!

みなさまいかがでしょうか?思い当たるところはありませんか?

気を付けないとすぐに繁盛貧乏の方向に向かいがちになります。これを機会にご自身の事業を見直してみませんか?

 

 

 

新年明けましておめでとうございます(^◇^)

新年明けましておめでとうございます。

昨年11月に事務所を開所してから2か月、あっという間に新年を迎えることとなりました。

旧年中はみなさまに大変お世話になり、誠にありがとうございました<m(__)m>

まだまだ至らぬところも多くありますが「みなさまの夢や思いを実現するための架け橋になりたい」という理念を実現するために2016年も日々努力してまいりますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします!

※写真は事務所の所在する池上のランドマーク池上本門寺です!

池上初詣-1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年11月1日大田区池上にて税理士事務所を開所しました!

税理士業界に入って13年、税理士登録をしてから5年、ついにこの日がやってまいりました!(^^)!

この業界に入ったころはぼんやりと夢見ていたことが現実になりました。 やはり夢は見るもんですね。

ここまで来れたのも外村浩一先生はじめ周囲の方に支えられていただいた結果です。 あらためてここで感謝申し上げます。

今後はより一層私と関わっていただけるみなさんと共感しあい、さらにそれを発展させてお互いに響きあい、高めあえる関係を作り、みなさんの夢や思いを実現するための架け橋となれるように頑張ります!

浅井政晃税理士事務所は中小企業の経営者のみなさまの夢を実現するための支援と将来の相続を見据えたみなさまの思いを次世代につなげる相続支援を中心に活動していきます。

~We hope to be the bridge of your dreams~

今後ともご支援よろしくお願いいたします(^^)

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